水温編

水温計は、水冷エンジンの冷却水(クーラント)の温度を管理するメーターです。車両の適正な走行条件や、適正な燃焼効率を左右する重要な要素のため、水温を把握しないまま走行を続けると過大負荷によるオーバーヒートをまねきます。最悪の場合はエンジンが破損する可能性があります。

サーキット走行中に高負荷がかかり水温が105℃を超えた場合は、クールダウンを行いましょう。クーリングをせずに急に走行を中断すると、温度が上昇する場合があるので注意が必要です。

例えば、容量が大きい(2層、3層)ラジエーターに交換した場合、全開走行時に水温が65℃~85℃であれば、エンジンが熱ダレを起こさずに良好な状態を維持できるでしょう。そのため、エンジンECUによるセイフティー制御機能も働かなくなります。パーツ交換後の性能チェックを可視化でき、更に楽しんでお使いいただけるでしょう。

ノーマル車の場合、通常走行時に100℃を超えなければ正常値範囲です。(車種よって異なるため、詳しくは販売店に相談してみましょう)

Defiの水温計は20℃から表示ができます。『水温40℃位で暖機運転終了』というシチュエーションにも有効利用できます。

ADVANCE FD、Defi Sports Display Fには、(水温)が設定した温度より低い時に青色の表示に変わる、ウォームアップモードがあります。暖気運転の目安としてもご利用いただけます。

水温を表示する製品 Defi Sports Display F
ADVANCE FD(別途センサー購入必要)
ADVANCE 水温計
DIN-Gauge
Racer Gauge 温度計
表示範囲 DIN-Gauge、Racer Gauge:30℃~150℃
ADVANCE ZD:0℃~150℃
それ以外:20℃~120℃
ワーニング値の目安 105℃
他に購入が
必要なパーツ
センサーアタッチメント(ネジサイズ1/8PT)
シールテープ
センサー取り付け
推奨位置
ラジエーターのアッパーホースに市販センサーアタッチメントを装着

純正の水温計と比べて針の動きの違いについて

「純正の水温計と指針の動きが違うので精度が悪いのでは?」というご質問をいただくことがあります。純正の水温計はユーザーが不安を感じないように、危険な温度になるまで指針は目盛りの中央付近より高温側に動かないように設定してあります。Defiのメーターは精度を重視しているため、純正メーターの指針の動きとは差がありますが、より正確な数値を指示していると捉えてください。

センサー取り付けの注意点

  • 水温計は、センサーを取り付ける位置によって温度が変わってしまうため、取り付けには注意が必要です。取り付け方によっては、5~10℃程度の数値が変わってしまう場合があります。
  • エンジンを冷やすクーラントは、エンジン内➡アッパーホース➡ラジエーター➡ロアホース➡エンジン内と循環しています。一般的には、ラジエーターアッパーホースにアタッチメントを使用して取り付けます。
  • アタッチメントは、出来る限りラジエーターから離れたエンジンに近い場所に取り付けて下さい。作業コストはかかりますが、サーモスタットケースに取り付けることにより、エンジンに近い場所に取り付けられます。