油圧計は、エンジンに循環しているエンジンオイルの圧力を測定するメーターです。アイドリングの目安は100~200kPa、オイルの粘度で油圧にかなり差がでます。
油圧の低下によるトラブルは、以下のようなさまざまな要因があります。
トラブルを未然に防ぐために、自車が高回転時にどれくらいの圧力になっているのかを、あらかじめ確認することが大切です。オイルの片寄りによる油圧変動の大きい車は、オイルパンに片寄り防止のバッフル加工が必要な場合もあります。
オイルの粘度によっても油圧は変化します。特に、油温が低い時のアイドリング値は敏感に変化するため、オイルの粘度やブランドを変えたときに注意して見ておくと、違いに気づき楽しめるでしょう。
油圧を表示する製品 |
Defi Sports Display F ADVANCE FD(別途センサー購入必要) ADVANCE 油圧計 DIN-Gauge Racer Gauge 圧力計 |
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表示範囲 | 0kPa~1000kPa(1kg/cm2=98.07kPa) |
ワーニング値の目安 | 120kPa ※車種、オイルにより値は異なります。 |
他に購入が必要なパーツ |
市販センサーアタッチメント(ネジサイズ1/8PT) シールテープ |
センサー取り付け推奨位置 | オイルエレメント取付位置に市販センサーアタッチメント |
油温、水温が100℃以上の時のアイドリングで油圧計が100kPa以下を表示したら危険な状態です。ただし、最近の純正オイルは省燃費化の傾向で粘度が低く軟らかいオイルが多いため、車種によっては普段から100kPa以下を表示する車もあります。
歴代のDefiデモカーのランエボは、純正オイル10W-40を使用していました。エンジン回転数900rpm、油温88℃の条件下では、油圧は80kPaという状態。これを少し硬めの15w-50のオイルの場合、アイドリング状態で100kPaまで上がりました。スポーツ走行時にはより高温になるため、ある程度粘度の高い高性能オイルが必要です。
油圧計は、オイル選びや交換時期の目安に役立ちます。サーキット走行時には、油温は何℃で油圧は何kPa、水温は何℃、エンジン回転は何回転の時など、自車の普段の状態を把握することが重要です。
下記のグラフでは、1より2の⽅が⾼性能なオイルを⽰しています。