吸気圧(ターボ・インマニ)編

ターボ計は、ターボエンジンで使用されるターボチャージャーやスーパーチャージャーの過給圧(正圧)を計るメーターです。さらに、エンジンのコンディションに敏感に反応する負圧も計ることができます。ブースト計とも呼ばれています。

ガソリン車やディーゼル車を問わず、ダウンサイジングターボエンジンの技術が普及し、スポーツカーのエンジンにも採用されています。最近では純正のタービン(過給機)であっても最大過給圧が高く、より重要な役割を担っています。ターボ計を用いて、普段から過給が適切に行われているかを確認することで、エンジンコンディションを見える化できます。

ターボ計のフルスケールは、120kPa、200kPa、300kPaの3種類の設定があります。ターボ計を購入する前に、自車の設定圧力(最大過給圧)を確認しましょう。例えば、最大過給圧が180kPaの車両の場合、200kPaではなく300kPaスケールを選ぶと良いでしょう。メータースケールの約80%以内で使用することで、過給圧の変化がより見やすくなり、Defiならではのレスポンスとスムーズな針の動きも楽しむことができます。

インテークマニホールドプレッシャー計(インマニ計)は、NAエンジン車用の吸気マニホールド内の圧力を計るメーターです。一般的にバキューム計と呼ばれています。
Defiのインマニ計は、従来のバキューム計とは異なり、負圧スケールだけでなく正圧スケールが付いているため、走行風を利用した慣性過給圧(ラム圧)も計ることができます。ラム圧を発生させるインテークマニホールドや、走行風を積極的に取り入れるアフター部品のエアクリーナーの性能を「目」で見るのに役立ちます。

普段からターボ計やインマニ計を使って、負圧側のスケール(エンジンの吸気圧力が大気圧より低い状態を示す部分)に注目することで、エンジンのコンディションを確認できるでしょう。

吸気圧を表示する製品 Defi Sports Display F
ADVANCE FD(別途センサー購入必要)
ADVANCE ターボ計
ADVANCE インマニプレス計
Racer Gauge ターボ計
表示範囲 ターボ計(Max300kPa):-100kPa~+300kPa
ターボ計(Max200kPa):-100kPa~+200kPa
ターボ計(Max120kPa):-100kPa~+120kPa
インマニプレス計: -100kPa~+20kPa
(1kgf/cm2=98.07kPa、1mmHg=0.13kPa)
ワーニング値の目安 設定過給圧 +10kPa~20kPa
他に購入が必要なパーツ Φ4ホース用バンド又はタイラップ
ホース内径がΦ4以上の場合はその内径に合ったスリーウエイジョイント
300kPaモデルを取り付ける場合は 三つ又とゴムホース
センサー取り付け推奨位置 サージタンクとフューエルプレッシャーレギュレーターの間

吸気圧(インテークマニホールド圧)とメーターの表示範囲

セッティングや装着しているパーツ類により最適な圧力は変化します。記載している数字は目安とお考えください。

吸気圧(インテークマニホールド圧)とメーターの表示範囲

セッティングや装着しているパーツ類によって最適な圧力はまるで変わってしまうので、記載の数字はあくまで目安とお考えください。また、最大過給圧と「オーバーシュート(設定値以上に過給圧が上がる現象)」の数値を混同しないようお気をつけください。ピークホールド機能で表示されるのは、オーバーシュート時の過給圧です。

センサーの取り付け位置はできる限り熱源の近くは避け、水がかからない風通しのいい場所を選んでください。車によってはエンジンルームのスペースに限りがあるので難しい場合もありますが、ショップに相談してみてください。

1999年9月に計量法が改定となり、圧力の法定計量単位は工学単位 kgf/cm2(正圧)、mmHg(負圧)から国際単位(kPa)になりました。それ以降に発売した製品については国際単位を採用しています。1kgf/cm2=98.07kPa、1mmHg=0.13kPaです。